写真:高知の名産品(海産物・酒・伝統工芸品)

高知の名産品(海産物・酒・伝統工芸品)

高知市には工芸品や、伝統の土佐和紙や、土佐つむぎなどがある。また地酒が美味しいことで有名だが、酒の肴になる練り物や、干物などもある。
写真:土佐の「お座敷遊び」で使われる「べく杯」。
飲み干すまでおけないように穴が空いていたりする。

一絃琴(いちげんきん)

写真:一絃琴(いちげんきん)
長さ約110cm、幅約11cmの桐製の胴に1本の絃を張った琴。
左手中指にはめた芦管(ろかん)と呼ばれる爪で胴に記された譜の上の絃を押さえ,同じく芦管をはめた右手人さし指で絃右端を弾き音を出す。一絃琴は、昭和44年に高知県無形民俗文化財に指定されいる。

土佐錦(とさきん)

写真:土佐錦(とさきん)
高知市を中心とした狭い地域で飼育されている、土佐独特の金魚である。琉金の体型に、水平の尻尾は開いた扇子に似て、前方が腹部にそって反転しており、金魚の女王と呼ばれるにふさわしい容姿である。
大量生産は大変難しく、愛好家による伝承保存にその命脈を掛けている。

珊 瑚

写真:珊瑚
江戸時代に土佐湾で漁師が珊瑚樹を釣り上げたのが、日本で最初の珊瑚発見と言われてる。一時土佐藩により採取を禁止されたこともありましたが、明治時代に入り採取が再開されてからは、加工技術の進歩とともに主要産業として発展してきた。
  珊瑚といっても、色目も赤、ピンク、文様の入ったものがあり、様々なデザインのネックレスやブローチから置物まで多種多様に加工され、特に女性へのお土産物として観光客に人気。

尾戸焼

写真:尾戸焼
尾戸焼は承応2年(1653年)山内藩の御庭焼として尾戸(現小津町)に開窯され、その後文政3年(1820年)能茶山に移窯された。現在でも古くより一般に行われた水簸で精製し主としてその土で作陶され、技術は開窯より端正で薄作りの作風が伝承されている。
尾戸焼の図柄として知られている、松竹梅、雲鶴等の絵を呉須で克明に手書きを施し、花瓶、徳利、茶碗等を焼き上げている。

地 酒

写真:地酒
土佐は酒国といわれ、酒の消費量は全国でもトップクラス。その飲みざまは、紀貫之の「土佐日記」にも書き綴られており、1,000年以上も昔から土佐がいかに酒飲み天国であったかがうかがわる。
県下には18の蔵元があり、酒造メーカーも県下に散らばっている。土佐の清酒は良質の水と酒米に恵まれ、淡麗、辛口で知られ、全国の日本酒ファンに喜ばれている。近年は各酒造メーカーから「宇宙酒」が販売され、毎年3月に解禁となっている。

民芸品

写真:民芸品
民芸品は、土佐の風俗から生まれた民の暮らしを形にした人形が多く、観光みやげ品として、県外客に人気がある。
代表的なものとしては、よさこい節の主人公をモデルにした「坊さんかんざし」や捕鯨が盛んだったことから「くじら船」「くじら車」、檜の一刀彫りによる「土佐闘犬」などがある。

木工品

写真:木工品
県内の84%を森林で占める高知県では、良質の杉、ひのきが多く産出し、高知市内でも、高い技術水準を持って、さまざまな製品を生産する木製品製造業者が数多く、建築物や別注家具・建具などの大きなものから、玩具屋民芸品などの小さなものまで、加工・製造されている。

土佐古代塗

写真:土佐古代塗
土佐古代塗は十分吟味された木地を使用し、漆以外の塗料は使用せず、良質の漆により数十工程にのぼる工法を経ながら完成したもので、その優雅さと気品溢れる堅牢さは好事家や専門家から高く評価されている。

フラフ

写真:フラフ
フラフは、男の子の誕生を祝って、鯉のぼりとともに揚げられる大きな旗。大漁旗を真似て作られたとされ、描かれる図柄は、金太郎、桃太郎、牛若丸といった昔話の力強い男の子が多く、生まれた男の子の成長を願って揚げるもの。

手すき和紙

写真:手すき和紙
土佐和紙の歴史は古く、平安時代に醍醐天皇の「延喜式」に朝貢品として献上したと言われている。その後江戸時代には、山内一豊公が入国した際に幕府に献上し、それ以来、幕府への献上紙、藩の御用紙として、藩の特別保護のもと、土佐の重要な特産品として本格的に生産されるようになった。
  良質の石灰と水、こうぞ、みつまたなどの原料に恵まれ、先人の努力とともに発展し、昭和51年には「土佐和紙」の名称で、国の伝統的工芸品として指定を受けている。

土佐つむぎ

写真:土佐つむぎ
紬といえば、通常絹だが、土佐紬は木綿で織ったもの。いくつかの染料を混ぜ合わせて糸を染め、糊付けし、その糸をたて糸よこ糸に織り上げられる先染織物で、その素朴さや丈夫さから、土佐の女性たちの仕事着として愛用されてきた。最近では、座布団や袋もの、スカートやネクタイの生地としても人気がある。